2017年1月20日金曜日

マイノリティ向けのコンテンツ

こんばんわ、こうたです。

これまでスポーツ好きな部分をさりげなくアピールするエントリーが多めでしたが(そのほうが男性受けもいいしね!という下心)、その実、僕はマンガとかゲームとかアニメが大好きな、オタ気質だったりします。
「それがなければモテるかもしれないのに残念」と、昔、女の子から面と向かって言われたことがありますが、

余計なお世話だっ!(笑)

・・・てなわけで、今夜はマイノリティとコンテンツのお話です。


いわゆる大衆向け商業コンテンツというのは、当然ながらより多くのひとに楽しんでもらうため、マジョリティに向けて作られます。スマホを開けば、おっぱいやお尻を強調した女の子が大勢登場するスマホゲームがいっぱいありますし、すんごいスマートで顎のとがった男子たちが活躍する女性向け恋愛ゲームも増えてきました。

ゲイ向けもまあ、探せばあることはありますが、どういうわけか大概エロ路線全開に振り切っているので、電車の中で気軽に遊んだりすることはできません。

多数派向けのコンテンツが多くなるのは、ビジネスとしては、仕方がない。


でも、自分がマイノリティかどうかも判別がつかない子供時代に触れるコンテンツだけは、何か内容を工夫できないものかなと常々思うのです。

少年時代、僕は、少年漫画の主人公たちが女の子のパンツを見るだけで盛大に鼻血をふきだすのを見て、「???」と、違和感を感じていました。何を共感していいのか、正直ピンときませんでした。

男の子は女の子を好きになるもの、女の子は男の子を好きになるもの、それが「あたりまえ」という刷り込み教育が、マンガやアニメを通して自然とされていたように思うのです。それはマイノリティの少年少女を知らず知らずに傷つけ、マジョリティの少年少女に不寛容を植え付けてしまうものだと思うのです。

マンガやアニメに左利きのカッコいい登場人物は割といますが、LGBTはどうしても色物チックなキャラクターとしてしか登場しません。

マンガやアニメが子供心に与える影響は、教科書の比ではありません。そういうものを見たり読んだりして育った子供たちが、LGBTについて違和感を感じるのは、それはもう、当然だと思うのです。

だからこそ。

世の中には結構な割合でLGBTがいて、社会に普通に共存しているんだよという事実を、せめて子供時代のコンテンツで知ることができたら。

未来はちょっと明るいのかな、と思うのです。


4 件のコメント:

  1. こんばんわ、こうたさん。
    今日は一段と寒いですね…。

    こうたさんの書かれる文章は、言葉は柔らかいのですが話の構成と展開の軸がしっかりしているので、読んでいて楽しいうえにとても勉強になります!

    今回のテーマは難しいですね…。
    商業は営利追求を目的とする以上、売れると判断すればこうたさんが言われているような方向性に舵をきると思いますが、まだそのような流れにはなっていないと判断される方が多いということなのではないのでしょうか。

    一方で、営利抜きに、LGBTなどの少数派の気持ちに寄り添うような活動をされている気骨のある方(こうたさんのこのブログもその一環だと思います)も実感として増えてきているように感じます。
    たとえば、僕も偶然知ったのですが
    宇多田ヒカルさんが今回発売されたアルバムの中で「ともだち」という曲があるのですが、僕はゲイとしてとても心にしみました。
    商業目的であれば、マイノリティをターゲットにしても、マイノリティゆえに数は稼げないので効率が悪いうえに、この人も同性愛者では?というような推測まで生んでしまうので、僕にはそんな勇気はないです。

    こういった活動をされている方々の姿を、きっとこどもたちは見ているのではないでしょうか。(現に僕もこうたさんのブログにも行きついたわけですし!)




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    1. sibaくん、こんにちわ!
      今日もホント、寒いですね。春が待ち遠しいです。

      文章を褒めてもらえて嬉しいです!仕事でデザインをしたりする関係で、絵を載せちゃうと絵柄で身バレすると困るなぁと思いまして、このBLOGはあえてフリー素材と文章だけで勝負しております。なので、文章が楽しいと言っていただけると、とても嬉しいです!

      宇多田さんの「ともだち」iTunes STOREで買って聞いてみました!
      いい曲ですね。

       胸の内を明かせたなら いやそれは無理
       とても上手に嘘つけるのに 心は馬鹿正直

      の一節が、グッときました。
      まるで自分のことを言われているような気持ちになりました。

      今はネットがあるから、マイノリティでもマイノリティのコミュニティや情報にアクセスできるのが救いですね。商業ではなかなか難しい情報発信を、このBLOGのような草の根でフォローできるといいなあと思います。

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  2. 前回のコメントの件ではお手数おかけしてしまってすみませんでしたm(__)m
    自分で分かっていながら、なかなかどうしようも出来ないんですけど、私は長文傾向なんです(-”-;A
    下手するとブログ本文よりコメントの方が長いんじゃないか‥という感じで、なんとも申し訳ないです。

    今回の記事もなるほどな~と思いました。
    確かに一般向けのコンテンツって「コレがフツーなんだ」という勝手な枠に入れて書かれたものですよね。
    私は最近はマンガを読む機会も無くなりましたが、中・高校時代に読んでいた物の中では、ゲイ(ゲイとまではいかなくても、ちょっとオカマっぽいコ)な登場人物はキワモノ的な描かれ方をしていたかなと思います。
    で、マンガの中でも苛められキャラだったりしてました。

    そういうコンテンツに普段から触れていると、実際にそういうコを前にすると「コイツは『フツー』と違う。だから虐めてもいいんだ」って刷り込まれてしまう気がします。
    実際にクラスの中で若干髪の長いコ(♂)、まつ毛が長くてお目目パッチリのコ、細身で一見ナヨっとして見えるコは一貫して「オカマ」と呼ばれていました。
    (↑さすがに「ゲイ」という呼び方はしてませんでした。ゲイとオカマの区別を一応子供なりに付けていた??)
    大人になって振り返ると、彼等は恐らくLGBTのどれにも属してなかったのでは‥と思うんですけどね。

    最近のコンテンツは良く分かりませんけど、「カッコいいゲイ・オカマ」はまだまだ登場してないのでしょうかね。
    (まあBL本の中にはカッコいいゲイも登場するのかもしれませんが、私はBL本を一度も手にした事がないので良く分からず^^;)
    そういうちょっとした事から、意識改革出来ていけばいいのになと思います。

    ところでIさんですが、良いニュースが聞けそうですか?
    取りあえずメールがエラーで戻って来たという事はなさそうで安心しました。
    嬉しい報告待ってます!^^

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    1. milkaさん

      こんにちわ!コメントの件、こちらこそ対応遅くなってごめんなさい!

      そうなんですよね、LGBTってキワモノ扱いされることが多くて。
      大人になってある程度分別ができてから、分かったうえでそういうコンテンツに触れる分には構わないのですが、成長中の多感な時期にそういうコンテンツにばかり触れてしまうと、知らず知らずに差別意識が助長されちゃうんじゃないかと心配になって、こんなエントリーを書いてみました。

      友達の女の子が母子家庭でひとりで男の子を育てているんですが、小学校5年になった息子に「あなたにもそろそろ好きな人ができるかもしれない。それが女の子でも、男の子でも、人を好きになるってことは素敵なことなのよ」と言ってるのを聞いて、ああ、こういう親に育てられたら幸せだなーと思ったのでした。

      なんと、Iさんからメールの返事がきました!
      知っていたアドレス自体は使えなくなっていたのですが、ふと思い出して共通の知り合いにメールして、新しい連絡先を聞き出すことに成功しました。またBLOGに書きますね♪

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